matsukaz's blog

Agile, node.js, ruby, AWS, cocos2d-xなどなどいろいろやってます

【書評】GitHubポケットリファレンス

GitHubポケットリファレンス (POCKET REFERENCE) という書籍が9月22日に出版されました。おめでとうございます! 前職の後輩でもある著者の id:yasuharu519 から本書をご恵贈いただいたので、書評させていただきます(๑•̀ㅂ•́)و✧ (遅れてすません…)

GitHubポケットリファレンス (POCKET REFERENCE)

GitHubポケットリファレンス (POCKET REFERENCE)

対象読者

まず対象読者ですが、冒頭の はじめに

本書では、導入から実際にオープンソースのプロジェクトや、企業、チームで活用していく上で必要不可欠な動作をわかりやすく丁寧に解説しました。

(中略)

本書で初めてGitHubを使い始めるという方や、開発者を目指している方など、この本が多くの方に届き、GitHubを活用していく一助になればこの上なく嬉しく思います。

とある通り、普段からGitHubを利用している方よりも、職場でGitHubを導入しようとしている方や、エンジニアを目指してこれからGitHubを利用しようとしている方など、GitHubに初めて触れる方を中心とした内容となっています(このブログのご覧になっている方はGitをご存知の方も多いかと思うので、新人さんやまだGitを導入できていない職場などで利用されると良いのではないでしょうか)。 そのためGitに関する説明も、GitHubを利用する上で最低限必要な知識に留めています。

Gitについて深く理解したい場合には、同じポケットリファレンスシリーズの

【改訂新版】Gitポケットリファレンス

【改訂新版】Gitポケットリファレンス

などを合わせて購入されると良いかもしれません。

私が以前執筆した

開発効率をUPする Git逆引き入門

開発効率をUPする Git逆引き入門

  • 作者: 松下雅和,船ヶ山慶,平木聡,土橋林太郎,三上丈晴
  • 出版社/メーカー: シーアンドアール研究所
  • 発売日: 2014/04/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログ (6件) を見る

や、以下のSlideshareのスライドなども参考になるかと思います。

www.slideshare.net

本書は書名にポケットリファレンスとある通り、実際にGitHubを使用する際のリファレンスとして活用しやすい構成になっています。 またGitHubに特化した内容となっている分、本書を順番に読んでいくことでGitHubならではの機能を一通り抑えることもできるかと思います。

内容

本書は2つのPartで構成されています。

Part1は GitHubの基本 です。

  • Gitの基本知識
  • GitHubの基本知識
  • GitHubを使う前の準備

Gitの概要やGitHubのサインアップ手順、GitHubを利用するためのGUIクライアントとCUIクライアントのインストール方法などを説明しています。 本書では、Gitの操作方法としてCUIのコマンドで紹介していますので、まずはPart1でそのための準備をする流れです。

Part2は GitHub実践編 で、本書のメインパートとなります。

  • 利用設定
  • 履歴の記録
  • ファイルの管理
  • リポジトリの管理
  • Issueの管理
  • Pull Request
  • Project
  • グループでの利用
  • 公開
  • 検索
  • 通知
  • 外部サービス連携
  • GitHubの関連サービス

目次からも分かる通り、ほとんどの内容がGitHub特有の機能説明で構成されています。 まず前半は、初心者の方が初めてGitHubに触れる際に重要となる 利用設定履歴の記録ファイルの管理リポジトリの管理 といった内容です。 ローカルのリポジトリの内容をどのようにGitHubリポジトリと同期していくのか、画面のキャプチャやわかりやすい図とともに説明していますので、全体の流れがイメージしやすいかと思います。

また Issueの管理Pull RequestProjectグループでの利用公開 などでは、組織でGitHubを利用する場合に重要となる機能が紹介されています。 これから組織でGitHubを利用する場合や、すでにGitHubを利用している組織にジョインされる方には、とても有用な内容かと思います。

個人的には 検索 の内容がとてもおもしろかったです。 いままではキーワードでの検索程度しか使ってなかったですが、リポジトリのサイズやFork数、Star数などの範囲指定でも検索ができることを初めて知りました。 検索結果が膨大な数になる場合はこれらの指定をうまく活用することで、影響力の大きいリポジトリを手早く見つけることができそうです。

外部サービス連携 では、Slack連携やCodecovを利用したカバレッジ確認、Circle CIによるビルドの自動化方法、Code Climateでコードの複雑度を確認する方法などが紹介されています。 GitHubは様々な外部サービスと連携することができますが、まずは広く利用されているこれらの外部サービスと連携することで、連携方法や連携することの利便性を理解することができるかと思います。

まとめ

このブログをご覧になっている方の多くはすでにGitHubを使いこなしているかと思いますが、身近で初めてGitHubに触れる方がいらっしゃる場合は、リファレンスとしていつでも必要な情報にたどり着ける本書をオススメしてみてはいかがでしょうか?