プライベート・クラウドって?
最近クラウドの話題が多いけど、プライベート・クラウドというものについてはみんな定義がバラバラだなって感じてます。
PublicKeyさんの2012年まではプライベートクラウドへの投資がパブリッククラウドを上回るとガートナー。企業の情報部門は縮小の道へという記事では、ガートナー社の発表内容について
ここでのプライベートクラウドの定義は、スケーラブルで伸縮に柔軟なクラウドのテクノロジーを用いて企業内の顧客にサービスを提供する、というもの。それを企業内で所有しているか他社が所有しているかは関係ありません。
と書いてあるけど、同じガートナー社の方でも、ITProのプライベート・クラウドは良くないアイデア - インタビューという記事では
逆に聞きたいが、プライベート・クラウドをどう定義しているのか?
Amazon EC2のようなパブリック・クラウドに顧客企業からVPNで接続することを「プライベート・クラウド」と呼ぶベンダーもあるが、「企業の社内に構築するクラウド・コンピューティング環境」だと、とらえている。
私も同じ意見だ。パブリック・クラウドとプライベート・クラウドは、インターネットとイントラネットの関係と等しい。外部にあるクラウドにVPNで接続せよというアイデアがプライベート・クラウドだとは思っていない。
なんてことを言っていて、ガートナー社の中でも定義がバラバラ(それともどちらかの意見に収まったんでしょうか?)。
世の中の定義としては、後者の「企業の社内に構築するクラウド・コンピューティング環境」と考えてる人の方が多い気がするんですけど、どうなんでしょう?自分も今までこの定義で考えていました。
ガートナー社が言うことが全て正だとは思っていませんが、それを正として受け入れる人もいることは事実。
誰かがプライベート・クラウドをちゃんと定義しないと、まず最初に言葉の定義を確認してからじゃないと議論も出来ないという現状が一番問題なのかなぁ。